ミューの生い立ち～Ｐａｒｔ２～

すっかり元気になったミューはやんちゃで、子供たちが遊んでいると自分も一緒に遊ぶとばかりに加わっていきます。はたまた、ママの足元から離れません。そんなに可愛いミューですが、悩みが１つ。

　　　 それは．．．トイレです。

フローリングの床、自分の寝床の箱の中、コタツ布団、所かまわずオシッコをしてしまいます。
ママはすごい！ミューの行動が手に取るように分かるようです。ミューが立ち止まり、ゆっくり腰を下ろすと、サッと新聞紙を敷きミューを移動させます．．．チョロチョロチョロ．．．間に合った！

今のうちにトイレのしつけををしようと近くのホームセンターからトイレと猫砂を買ってきました。ミューのオシッコが染み込んだ新聞紙、ウンチをトイレの中に入れ、匂いを付けます。ミューが漏らしそうになると、サッと抱きかかえトイレに連れて行きます。お漏らしした時には、顔を床に擦り付け叱ります。ミューは頭が良いのでしょう。そんなに苦労も無く、すぐにトイレを覚えてくれました。

　あっ！　

こんな可愛いミューが２ヶ月くらいたった時のことです。コタツの上を拭いていたママが、ミューがコタツの上に飛び乗った時にちょうど手がぶつかってしまい、ミューが弾き飛ばされました。その後、なんだかミューの動きが変です。次の日には後ろ足がうまく動かせないようで歩き方がいつもと違います。少したって（３時間くらいだったと思います）見ると後ろの両足が動かないみたいで引きずる様にまでなってしまいました。

これは大変！すぐさま病院に連れて行きました。

いつもの獣医さんに見てもらうと、頭打ったかな～打ち所が悪く、小脳に異常をきたしたみたいだ。うまく歩けるようになる確率は五分五分！まだ小さいから神経もくっつく可能性がある。
脳の働きを活発にさせる様な飲み薬をもらってきました。家族の頭の中は真っ白です。

完全な下半身麻痺です。下半身を引きずりながらトイレに行こうとするミューを抱きかかえ連れて行ってあげます。うまく座ることも出来ません。体を支えながらオシッコをさせてあげます。
ミューを抱いて家の中あちこち散歩させてあげます。外の空気に触れさせます。
家族は決めました。ミューがどんなになろうとも、家族の一員として迎えた以上、協力して一生世話をしよう。

朝、夕2回の食事に錠剤の薬を細かくし、えさに混ぜて飲ませます。筋肉が固まらないように、こまめに足を伸縮させたり、筋肉を揉みほぐします。気づいたときには家族の誰もがやっていました。４週間くらいたった時の事でしょうか、抱きかかえいつものチェック（動かない足の肉球を軽く叩いたり、摘んだり）をすると、足を引っ込めました。

動いたっ！　嬉しさのあまり声を上げてしまいました。

家族みんなが飛んできてミューを見ました。もう一回やってみると動きません。確かに動いたんだ！といっても信じてもらえませんでした。
次の日、ママがやってみると、ちゃんと足を引っ込めたんです。本当に嬉しかった。診察日には早かったのですが、獣医さんに見てもらうと

「よくここまでがんばったね。筋肉も全然固まっていないし、むしろ柔らかい」といわれました。

ここから、歩ける様にまでなるのは早かったと思います。

悩みは多々ありますが、それからは何事も無く？すくすくと大きくなってくれて現在に至ります。


これで半年分くらいです。もっともっと書きたいのですが、このへんで．．．